さて、名馬解説の記念すべき第1弾はコントレイルです。
目次
コントレイルとは?
コントレイルとは2019年~2021年にかけて活躍した名馬です。
父ディープインパクト 母ロードクロサイト
通算成績は11戦8勝そのうちGⅠ5勝。負けた3戦も馬券圏内は外していません。
また、史上8頭目、無敗では2020年にシンボリルドルフ、そして父ディープインパクトに次ぐ
3頭目の牡馬クラシック3冠制覇を成し遂げた馬でもあります。
成績の詳細は以下のより参照ください
さあ、現役時代は一体どのような活躍を見せた馬なのでしょうか?
振り返っていきたいと思います。
コントレイルの出生
兄や姉とはタイプが異なり、“ディープを付けるとこんな馬ができるんだ“と思いました
当歳、1歳の時はこの馬を知らなかったんです。 ≪中略≫ 僕も最初はここまで走るとは思っていませんでした。
衝撃を残した2歳戦
新馬戦
東京スポーツ杯2歳S
ホープフルS
しかし、始まってみればコントレイルの1強
スタート後好位に付けると直線では馬なりで抜け出すとそのままほとんど追わずに2着ヴェルドライゼンテに1馬身差を付ける快勝。
GⅠとは思えない勝ち方を魅せ、この年を終えた。
東京優駿(日本ダービー)
そして迎えた日本ダービー。前走サリオスを完封したことによりファンの間でも3冠が現実味を帯びてきた。
ライバルは前走この馬を首差まで追い詰めたサリオス、弥生賞3着以降休養していたワーケア。
いずれも倒しているのもあり、単勝オッズは1.4倍のダントツの1番人気に推される。
彼は見事その期待に応えて見せた。
好スタートから4,5番手の好位に付ける。
道中、マイラプソディのまくりも合って6~8番手の位置で直線へ。
その直線ではゆっくりと外に出し、後方から追い込むサリオスの様子を見ながら追い出しを開始。
鞍上の福永騎手がムチを打つと一気に加速し突き放す。
そのまま2着のサリオス以下後続を置き去りにして3馬身差の圧勝。
その姿や衝撃から父のダービーを連想させる人も多かった。
まさに
父のように飛んでみせたダービー
だったのだ。
レース後福永騎手は
とにかく今日はコントレイルの第5戦目?それが非常にいい形で終えることができたこと、それだけを考えていた。まだまだ“こうやって走ってほしいな”とか競馬の中であるが、そういったところがありながらも、こういった勝ち方ができるところが非常に底が見えない、ポテンシャルの高さというか、本当に楽しみしかない
とまだまだ残る課題を指摘しながらもそのポテンシャルを褒めたたえた。
さあ、こうなると視界に入るのは当然牡馬クラシック3冠目である菊花賞。
2歳時は2000mも長いかもと言われていた本馬であったが、その課題を克服し1984年のシンボリルドルフ、そして2005年の父ディープインパクトに続く史上3頭目の無敗で牡馬クラシック3冠制覇の偉業を成し遂げることができるのか、、、
父に続く史上3頭目、無敗の3冠達成へ
神戸新聞杯
秋の始動戦となったのは菊花賞のトライアルレースでもある神戸新聞杯。
ライバル筆頭はホープフルS2着、ダービー3着であるヴェルトライゼンデ。
当然これまでの内容からも実力は言うまでもなく、1.1倍のダントツ1番人気となった。
もはや言葉が出ない。
好スタートから中団の内に付けると直線では福永騎手がゆっくりと馬群の間を縫って追い出し、
抜け出してからはほとんど追わない楽勝。
菊花賞に向けて最高の立ち上がりを見せたのであった。
菊花賞
さて、いよいよ3冠目である菊花賞。
ライバルには神戸新聞杯で上り最速をマークしたヴェルトライゼンデ。ラジオNIKKEI杯、セントライト記念と重賞連勝中で勢いのあるバビットがいた。
しかし、これまでの圧倒差から3冠達成を期待する声が大きく、G1でありながら単勝オッズ1.1倍に支持される。
さあ、父に続く無敗の3冠を制覇することができるのか。
道中好スタートから中団やや前目へ付ける。道中やや折り合いを欠いていたが、位置取り自体はかなり良かった。
そして直線、余裕を持ったまま追い出し、スパートをかけるも外から夏からの上り馬アリストテレスが一気に並びかけ、あわや交わされそうになる。
しかし、コントレイルはそこからもう一度差し返した。最後はなんとか首差を凌ぎ切り優勝。
僅差だった、しかし紛れもない完勝だった。
コントレイルは史上8頭目、無敗では史上3頭目となる牡馬クラシック3冠制覇を成し遂げたのであった。
3冠達成へ導いた福永騎手はレース後のインタビューにて
何とかしのいでくれという気持ちで追っていました。ホントに馬がよく頑張ってくれて最後まで抜かさせなかったですね。ホントに改めてすごい馬だなと思います。
<中略>
ディープインパクト以来、その息子が同じように無敗で3冠を達成したということは世界でも類を見ないことだと思いますし、大変な偉業だと思います。その鞍上に自分が入れたことを本当に誇りに思います。
とパートナーの偉業を褒めたたえた。
この偉業に調教師である矢作芳人氏もレース後思わず涙。BS11のインタビューにて
昨日までは楽しんでいたが、今日は流石に、、、吐きそうでしたね(笑)
馬に感謝ですね。道中息が入らなくて常にアリストテレスにプレッシャーをかけられていたので。その中で最後ひと頑張りできるこの馬の底力に改めて感謝しています。
と愛馬に感謝の念を口にしていた。
さあ、こうなると次は古馬との戦い。
コントレイルは世代を超えて現役最強の強さを証明することはできるのでしょうか。
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